社会的な振る舞いに関する五つのヤマのなかのひとつに
Aparigraha アパリグラハ=欲張ることなかれ
という支則があります。
意味は、
「必要なものだけを所有して、それ以上を手にすることなく、
もっているものを賢明に活用するように」
ということです。
カナダから帰国する際に、愛着のあった家財道具を始め、
洋服や身の回りの品々をほとんどおいてきました。
もうすでに多くのものを手にしていたからです。
ほとんどすべてをお世話になった友人や
家の近くのホームレスの方に差し上げたり、捨ててきました。
ですから日本に送った荷物は、本当に数えるほどでした。
荷造りをしていて感じたのは、
自分が亡くなったときは、
指輪のひとつでさえ、持って行くことはできないのだということでした。
そして、自分にとって本当に必要なものは、
そんなに多くはないのだということでした。
本当に大切なものが、ひとつあれば
もうそれだけで充分。
荷物の中身で一番多かったのは、カナダで集めた本でした。
災害や盗難で、ものは奪われたとしても、
頭に積んだ知識は、誰にも奪えないからです。


