精神科へ行きたいというのだけれど、お金のことを心配しているということで、行かずにいるそうでした。
私からも、楽になるはずだから、メンタルクリニックか、心療内科でも良いので行ってみるといいよとメールを打ちました。
しかし、彼女は病院へは行かずに、そのままアパートにこもって過ごし、休みに入ったので実家に帰ってきたところでした。
2ヶ月前、彼女は高いビルから飛び降りようとしたそうです。
自殺を試みたのは、これが初めてではないそうです。
詳しい話を聞くと、彼女が自分はだめなんだといつも言い続けていることがわかりました。
自分はだめな人間だ、
自分など価値がない、
生きていても仕方がない、
自分には能力がない、
他の人が汚らしく思え、こんな世の中に生きていたくない、
と思って、もう飛び降りようと思ったそうです。
しかし、何時間かビルの上にいたけれど、どうしても家族の顔が頭に浮かんできて、飛び降りることができなかったと泣きながら話してくれました。
彼女は、小学校、中学校での度重なるいじめのせいで、人間に対する基本的な信頼というものを失ってしまってるようでした。
とてもがんばりやさんで、親の言うことをよく聞き、素直で、自分の感情を誰かにぶつけることをせずに、争いを好まず、ひたすら周りから言われるままにすべてを受け入れてきたようです。
彼女は常に「正しいこと」はなにかを考えて、行動してきたように見えました。
私は優しく抱きしめて、
「よく、今日まで頑張ってきたね。 大丈夫だよ、もう頑張らないで。今まで充分に正しいことをやってきたんだから、これからは、自分に心地よいこと、楽しいなぁって思えることを選んでいこうね・・・」
と、話をし、イメージトレーニングや、ストレス解消法、思考法、呼吸法、瞑想、こころの浄化法などをアドバイスし、彼女に必要ないくつかのヨーガと、身体の修正法を教えました。
それが、3月25日のことでした。
その彼女がさっき突然、自宅に訪ねて来てくれました。
あれから一度アパートに戻り、金曜日にまた帰ってきたそうです。
きれいに髪を切って、とてもやわらかな表情になって、桜のクッキーをおみやげに持ってきてくれました。
ちょうど桜が散り始めて、彼女の髪や顔にきれいな花びらが舞い降りてきました。
彼女の雰囲気は、ちょうどこの桜の花びらのように、柔らかく、優しさに満ちて、あくまで自然でした。
時々迷うこともあるでしょうが、進むべき道を知り、どんなに困難な状況であっても、愉しみながら進んでいきましょう。
どんなことも、あなたを高めてくれる素晴らしい出会いなのだから。
そして、その道の先には必ずあなたを待っていてくれる人がいます。
あなたに会えてよかった、
生きていて本当によかった、
と言ってくれる人が必ずいます。
・・・・とりあえず、そこまでいってみましょうよ。


